彼岸入りの3月17日。一月前にはあんなに雪が降ったのが嘘のような春の一日でした。2月4日の立春から、「わたしの暦」をこのブログでよみ始めて今回が9回目です。
これまでの暦をふり返ってみると、、、
ヨモギなどの草が芽吹き、
風に太陽の暖かさを感じるようになり、
梅(ウメ)の蕾が膨らみ、そして、ほころび、
どこからかヒバリの歌声が聞こえるようになり、
空には蚊柱が立ち、土筆(ツクシ)も顔を出し、
草の芽を食べにカモが公園の草原に上陸し、、、
と、春らしさを感じる要素が、日一日とここ「みさき自然公園」で、ミルフィーユのように層になって、何層も何層も重なっていきます。そんな春らしさを感じる一層が、もう一つ重なりました。それは、公園の水辺景観を構成する新川での出来事です。
新川に沿って歩いていると、此処彼処で「バシャッ、バシャッ」と水面が波立ちます。波の立った所に目を向けると、全長80センチ~100センチはありそうな鯉の魚影が! 今年もこの季節がやってきました。しばらく観察していると、メスが体を揺すり始めるのを合図に、側を泳いでいた3~5匹のオスが同時に体を揺らします。あっちで「バシャバシャ」こっちで「バシャバシャ」。鯉(コイ)の産卵風景です。
冬の間ひっそりと静まりかえっていた新川に命が吹き込まれていく、そんな瞬間をご覧のタイトルのような暦にしました。
●3月15日(旧暦の如月(2月)8日)より
二十四節気では:啓蟄(けいちつ)の末候
二十四節気では:啓蟄(けいちつ)の末候
意味:冬の間土の中にひそんでいた虫たちがはい出てくる。
七十二候では:菜虫化蝶(なむしちょうとかす)
意味:アオムシが羽化してモンシロチョウになる。
※次の二十四節気は:3月20日より「春分(しゅんぶん)」です。
※次の七十二候は:3月20日より「雀始巣(すずめはじめてすくう)」です。
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